前世と余生と梅雨明け

 

自分の中の死というものを意識し

宿してしまってから

前世と死後というものを

考えるようになった。

最近はこのブログでも

心のバグに怯えたり

唐突にやってくる

虚無感や絶望や

途方もないものに

頭を体を持っていかれた時の

逃げ場というか

休憩所みたいになっている。

 

今までも転職はしてるし

なにもしない日々というものを

経験はしてきていた。

それなりに焦りやそのときしか

できない楽しみや経験や

リセットみたいな感覚だったが

いまはもちろん仕事も

そうだけど、人と話すのが

怖かったり余計なものを

ビンビン感じて弱ってく

自分が怖くてというものあるし

体を本当の意味で休める。

だからもう少し時間が必要だ

そういう意味合いでの休憩で

そうとらえてるが

前向きなときもあれば

そうでない前に書いたように

不安を上手く制御できないときがある。

 

 

 

今久しぶりに実家に帰ってる。

父母以外の苦手な家族がいる環境。

まぁ、ここを離れたときのような

苦しさはないんだけど

戻ってきてやったことは

ガラクタの整理です。

服 本 CD DVD 売ってきたり

部屋を整理することは

前からやってきたけど

以前はもし自分が死んだときに

迷惑をかけたくない

そういう身辺整理に近いもの

 

今回もその意味合いが

全く含まれていないといえば

嘘になるけど

 

 

常にメンタルは乱れてるんだけど

5.6月は特に乱れてまくってて

3.4月は体調的に乱れてまくってて

そんななかで

唯一、よしもとばななさんの

小説を読むことが一番

心落ち着く行為だった。

それでも先週今週はほんとに

ページが進まなくて

片付けを終えてから

いちよう、鞄にいれてきてたから

読み出して今あとがきまで読み終わり

このブログを開いてる。

 

本はスウィート・ヒアアフター

恋人を事故でなくし

自分も腹に棒が刺さりながら

生死をさまよい生還した

女の子のその後のお話。

死というものもだけど

この恋人は京都で芸術家として

活動してて遠距離恋愛

結婚手前までいってたという設定で

京都であってるときに

ドライブ中に亡くなる。

 

東京と京都が舞台だが

 

わたしは、少し前まで

京都にいた。

家を飛び出して

ボロボロになって帰ってきた。

この人物たちと全然違うけど

ある意味、京都は

つらい思い出が強い場所というのは

同じで、初めこの話を読み出したとき

心臓がバクバクした

そこでまだわたしはダメなんだ

全然、割りきれてないんだあの時間をと

いくら働きたいと思っても

焦ってもなかなか体が気持ちが

ゆうことを聞かないわけだ

こじつけかもしれないけど

これはダメだと

勝手に落ち込んだ。

 

 

もちろん、落ち込むだけの

この小説ではない。

この女の子は

事故の後遺症で

頭に傷ができてて

長かった髪を短くして

事故前と見た目も雰囲気も

変わってしまう。それは

わざとでなくて纏う空気が

変わってしまったという類いのもの

むしろ本質の自分への

戻っていくのだ。

 

恋人との別れや

後悔ということ以前に

 

彼女にとって事故前は

単純に前世

いまは余生みたいに

なってしまった。

 

そこから発せられる

心情や言葉は

軽くて明るくて

ただゆっくり漂って

ただそこに存在していて

 

重いものはあるのかもしれないけど

みんなで少しずつ背負ってけば軽くなる

 

 

 

自分が気持ち的に壊れてしまってから

なんとなく時間が止まっている気がしてる。

どれだけ前向きに考えても

後ろから影に覆われるみたいに

やってくるものたち。

自分のからだと気持ちと付き合えるのは

自分しかいないとわかってるけど

たまに海に飛び込みたくなる。

そんな感じ。

 

ただひとつ思ったのは

心が壊れたり

なんの躊躇もなく

死にたい、いまなら

死ねると思ってしまった

ナチュラルに死ねる

その感覚を知ってしまった日から

私の世界は一気に変わってしまったし

世界の外側を知ってしまった

 

京都で苦しかった時間とか

その前、この実家で

逃げ場のない苛立ちや

不安や悲しみや

自分はひとりっきりだと

感じていた、この場所が

苦痛だと感じだしていたあの頃や

仕事でもがいてた日々や

もっともっと昔

感受性とマイペースと

コンプレックスが混雑していた

窮屈だった、窮屈でなく振る舞おうと

していた思春期の小さな私とか

そういうもの

もう全て、前世で

いいんじゃないかって。

 

失敗して反省して省みて

やってきたつもりだけど

回りに馴染むために

社会で浮かないために

自分なりにしてきた

滑稽な努力も

(滑稽と思うのはどうしても

馴染めなかった部分があったり

振りかえってやっぱり

変人だったろうなと

冷静に思ってしまうとこがあるから)

 

そういうとこに

いつのまにか縛られて

自分が疲れてしまって

本来の部分を切り捨てて

受け行けられなくて

周りにも弱みをいえなくなって

ボロボロになったから 

 

だからもういいのかなって。

 

 

逃げてしまったときも

本質に向き合わず

向き合えず知らないふり

してきてしまった過去も

 

全て込みで

もう全て前世でいいな

 

これからの余生

上手くいくかはわからないけど

ここにいるだけの自分を

受け入れる作業にシフトするけど

もし死ぬにしても

苦しい逃げたいではなく

もう死んでいいやと

なんだろう、実際苦しいんだとは

思うけど誰も恨まずに死ねたら

私の死後もすこしは変わってくのかな

なんてしょーもないこと考えたり

いまだともしかしたら

恨みとか小さなフツフツとしたものが

漂ってるのかもしれないし

まぁ、実際これからどうなるか

わからないけど

 

もう余生でもいい。

あのとき私頑張ってたね

よく我慢したね

自分を守ろうとしたね

そうやって全て抱き締められたね

 

そんな感じ。

 

 

スウィート・ヒアアフター

終盤のほうで

 

今でいいのだ

辛い過去や後悔してる過去に

戻れるならもちろん全力で

やり直したいけど

そうじゃなかったら

今でいいのだ

というような文章が出てくる。

 

 

 関東も梅雨があけた。

今日の故郷の東北も

まるで夏のような天気。

わたしは今まで避けてきた

シンプルな白いTシャツに

紺色のデニムを身に纏っている。

髪は少し短くなった。

ここに余計なものは何一つとしてない。

とりあえず、いまのここにいるだけの

自分は嫌いじゃない。

悪くない。

 

 

とりあえず、いまは

それだけでいいのだ。

 

 

 

 

スウィート・ヒアアフター (幻冬舎文庫)